今日は英語とは関係のないお話です。
7月1日は香港の返還記念日です。
22年前の今日、香港はイギリスから中国に返還されました。
先月、香港では逃亡犯条例の改正案に反対するデモが行われ、メディアでも連日取り上げられていましたが、返還記念日の今日もデモが行われているようです。
テレビの無い我が家では、海外ニュースはネットでチェックしているのですが、22年前の雨の香港返還式典を思い出し、そして今まさに行われているデモのニュースを見るたびにとても複雑な気持ちになります。
私は1997年の香港返還直後から2006年まで香港に住んでいました。香港では継続して7年住むと永住権を申請することができます。7年の間、普通に仕事をし、まじめに税金を払っていれば、永住権の審査はほぼ通ると言われており、私も在住7年を過ぎたところで、無事永住権を取得しました。
香港の永住権は取得後、香港を離れても3年に一度入国すれば、無効になることがありません。2006年に日本に戻ってきてからは、会社員だった私はタイミング良く香港出張が入ってくれたおかげで、自腹を切らずに永住権を更新してきました。(ラッキー!会社は本当にありがたいです!)
英語講師になってからは、さすがに香港出張は入らないので、昨年休暇を兼ねて香港に行ってきましたが、20代後半から30代後半というキャリア形成の重要な時期に過ごし、永住権まで取らせていただいた香港は私にとって、とても特別な場所なのです。
私が香港に住み始めた返還直後の当時、香港では中国語(標準語)はほとんど通じませんでした。それが、2006年に日本に帰国する頃にはすっかり通じるようになっていたことを覚えています。
その頃、中国語が通じるようになったこと以外に香港の社会にどんな変化があったのかは、外国人の私の立場では正直分かりませんでしたが、返還後まだ10年未満でしたから、変化は大きくなかったのかもしれません。
そんな香港も返還後すでに20年以上が過ぎ、5年前、そして今回と危機感を持ってデモが行われている様子を見ると、私が過ごしたエネルギー溢れる自由でオープンな香港はどうなるのだろう、と不安な気持ちになってしまいます。
気になって、香港の友人の何人かに連絡をしてみましたが、デモについての意見は様々です。ただ、共通しているのは、「香港が今までと同じように特別な所であってほしい、単なる一都市になってほしくない」という事。
香港の自治の問題は政治と切り離すことはできないけれど、私もただただ、香港が以前と変わらず輝いていてほしい、そんな気持ちでいるのです。
#香港#香港返還記念日#香港永住権
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